ヒシ型バブル2

何を書こうか思案中。

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追憶の花たち

 
花菖蒲を見に行く移動中、「かきつばたあやめ」をふいに思い出した。かきつばた、あやめ、花菖蒲の似たり寄ったりの花たちを完璧に分別できる能力はないのだけれども、おおざっぱに太めのマッチョな花が咲くのが花菖蒲、シンプルなさっぱりとした花を咲かせるのがあやめと理解している。しばし「かきつばたあやめ」が何か考えを巡らせる。そうだった、かきつばたあやめは高笑いが特徴的な某人物のライバルだったな。主人公の名前もすごいけど、同じ花が並んだ名前もかなりのインパクトだよな。

花には少しだけ縁がある。今の職場は花とは無縁なのだけど、花の話をすれば意外!と言われるほど。肌艶の衰えが見える30を過ぎた男の口から「花を長持ちさせるコツ」が飛び出せば、関心と動揺が同居したような対応をされる。昔、花苗を植え、肥料をやり、花を咲かせるのをじっくりと待ち、見ごろに鋏を入れ、場合によっては花を長持ちをさせる処理をする。その営みに携わっていたことがあった。一朝一夕にはできない生命の営みを圧縮した思い出にできるのは、それほどに時間が経ってしまった証拠だけど、そのころの経験は生きていて、花を長持ちさせる助言ができるのは寄り道のおかげである。

DSC_00151 (1)その昔の寄り道で、忘れられない花があった。棚に管理された藤の花である。小さな藤棚だったが鮮やかな淡い青色が強烈に目を引いた。それからはいつかは藤棚を見に行きたい!と思っていたのだが、今年も見れなかったな、を繰り返していた。今年はドライブがてらに、藤の名所を訪れたのだが、花がついていたであろう花の軸が風で寂しく左右に揺れるばかり。花の命は短し、物悲し、である。代わりにポピーの群生を見たのだが、ポピーの咲き始めに藤は散るのである。また勉強になった。

DSC_0049.jpgポピーのしばらく後に出かけたのが花菖蒲であったのだが、こちらは少し時期が早く。これも計画の失敗。花咲きカレンダーを作ったらいいのかもしれない。まだ個々が咲いている時期でも、もう少しで肉厚の花弁は隣にぶつかり、群生となるのだろう。機会があればタイミングよく来ますよ、と、誓いを立てて、初夏の花巡りは終わり。
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花だ!華だ!

 
花壇にチューリップ、見上げればサクラの季節である。ヒヤシンスの水栽培成果が観察できるのもこの時期である(とっくり型の透明容器に球根を置いて、ビヨーンと根と茎が伸びるのを観察できるアレ)。努力が結実する季節である…んだけど、今じゃ農業技術体系の確立により、真冬に咲いちゃうチューリップもあるから、そんな「結実の季節」なんてのはご都合なのかもしれない。でもやっぱり春は花の季節、そして希望の季節。

この時期はやはりサクラ、なんだけどここ数年は見方が変わった。サクラといえばソメイヨシノであるけれど僕の場合、ヤマザクラをみるようになった。といっても、野生種めがけて草をかきわけ山を登り、いそいそとサクラの根元へと突き進むのではなくて遠くから眺めるのである。山全体を見るといったほうがいいかもしれない。その見方をするようになってから、バッと咲いてバッと散るソメイヨシノをマッチョとこっそり呼んでいるけど、そんなマッチョサクラ以外にもサクラの種はいっぱいある。ある時期に桜について調べたことがあったんだけど、八重咲き種、花弁の色が緑色のもの…奥深いサクラの世界。マッチョ・ソメイヨシノでほんとに奥深い所に隠れているけど、常緑の山肌にぽつんとたたずむ満開ヤマザクラはまさしく華ですよ。ソメイヨシノが見れなくとも、山肌を見れば春を感じるのではないだろうか。

ヤマザクラと言えば吉野のサクラ。一度は見たいなぁ(ハイビジョンではもう見た。デジタルの功罪かもしれない)。

サクラを調べていたころって、春に限らず花に囲まれていた。バラ、ガーベラ、カーネーション、トルコキキョウ、キク、ユリ、キンギョソウ、マーガレット、グラジオラス、デルフィニウム、コスモス、チューリップ、ヒマワリ、カラー…いろいろあったなぁ。花があった分、仕事も多かったけど。せっせと肥料や薬をまいて、汗だくで草をとり、喜びも感じないまま花を収穫して、花が似合わない、そして華もない僕が皮手袋してバラのトゲをぽきんぽきんと折り、何の愛着もなさそうにポイと机に置き、花束を作る様子はシュールな光景であったかもしれないが、今となってはバラ?だーい好きまではいかないにしても、お花は大切に!と思う僕であるから、お花の力は偉大である。

花は食べられないので、野菜に比べれば優先順位が落ちるものであるが、どんなときでもそばに花はそっとある。ちょっと傷んだ心があるときは花を見てはいかが?堂々と花を楽しめる春なんだもの。
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Author:ヒシ
花を追っかけて。食物を追っかけて。移り気のある男でございます。




 
 
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