ヒシ型バブル2

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誰もいない海

 
『昨日の夜観た映画に感化されて取る物も取り敢えずキーをまわした。まだ眠る街を通り抜けていくよ。海が見たい』

気持ちの整理ができないときは秦基博を聞きたくなる。生み出すリズムを聞いているうちに、歌詞にも注目するようになってからふいに聞きたくなる瞬間が多くなったように思う。それまではBGMのひとつだったものをどうして気に入ってしまったのかと考えると、あることに気づいた。そうか、植物を使うことが多いのだ。ポプラ、向日葵、最近で言えばすみれ。自然を比喩に使ったり、または情景の片隅にあるような使い方をする。どちらかといえば、後者の使い方が好きなのだが、効果的に使う自然をときに想像し、身をゆだね、停留する気持ちを流すような時間の使い方にすっかりはまってしまい、秦基博プレイリストを作ってしまうほどだ。

あることがあってどうにか気分を変えたくて、海が見たい、と言って同僚におススメの場所がないかを聞いた。その同僚はいろんなことを知っていて(特にお出かけ場所について)、穴場の場所を教えてくれた。翌日の休みにさっそくドライブに出かけることにする。最新状態のナビにも載らないような場所に少しの不安があったけれど、手入力で位置情報を入力。よし、準備できた。ミュージックプレイヤーを接続し、出発する。

ナビは最短のルートを示し、その通りに行ったのだが、くねくねと山道である。しかも離合がしにくいような狭さ。幸い、すれ違う車もなくてドライブは順調。ああ、ここにつながるのね、と新たな発見もありながら山を抜け、海沿いの道路に出る。目的地はすぐそこであることをナビは示す。

DSC_0059[1]ナビにはない道標を目で確認し、細い路地を進み、目的地に到着。少しの期待を抱え海岸の入り口に立ってみれば、なるほど、これは期待以上だった!と、少し疲れた体を伸ばしながら、気持ちが高まった。残念だったのは曇り空だったことだけれど、誰もいない海は何をしても自由なように感じて。DSC_0057[1]砂浜に足跡をつける、波打ち際で白波を眺める、岩場を歩き、右往左往するカニと駆け引きをしたりと本当に自由。途中、雨が降ったけれど濡れてもへっちゃら。自分の意志で雨に濡れたのって、何年振りだったかな。いいね、ここ。気の合う人と来ても一人でも。ああ、釣りもできそうだな。

帰りはナビのおすすめに頼らず海沿いの道を走る。信号の少ない道路で晴れていれば日没をずっと見ていられる海側に開けた道路で、晴れていればきっといいドライブコースに違いない。また一つ、ドライブコースができる。

抱えていた気分の重さをしばらくの一人海岸は根本的に解決することにはできないけれど、一人海岸の波音と雨音は翌日の活力源には十分だった。同僚には、雨が降ったけれどよかったよ、と伝えると、晴れた日が良いって言ったじゃない、と半ば飽きられたけど、報告をして笑い話をして、また日常に戻った。

秦基博の「SEA」では『何が変わったわけでもないけど笑った』と、歌う。
本当にね。海に行く前と後では、本当に何が変わったわけでもないんだよね。それでも、誰もいない海はよかった。
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花を追っかけて。食物を追っかけて。移り気のある男でございます。




 
 
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